電卓検定取得を目指している方は、見取算や伝票算など足し算がメインの内容に比べて、乗算・除算の計算手順に関して迷っていませんか?
「端数処理ってどうやればいいの?」
「小計や構成比率などはどのようにして出す方が早く計算し終えるの?」
今回は乗算・除算の計算手順に加えて小計や構成比率など電卓の便利機能を合わせて効率よく検定試験を解答する為のコツを紹介します。
この記事を読んで頂ければ、乗算・除算の種目が効率よく終えることができるようになります。
電卓が好きで日々打ち込んでいるうちに検定試験でも6段を取得することができました。また、全日本電卓検定大会にも出場経験があります。
それでは乗算・除算の計算手順から見ていきましょう。
もくじ
乗算・除算の計算手順
※このページでは日電検(日本電卓検定)の計算方法をベースに計算手順について解説をしていきます。
端数処理について(名数・無名数について)
端数処理については、名数・無名数によって端数処理が違ってきます。
名数・無名数とは¥がついているものを名数、¥がついていないものを無名数をいいます。
電卓検定では乗算・除算の左部分が名数、右部分が無名数で構成されています。
ですので、名数(¥アリ)は、小数点以下第4位未満四捨五入ですので、
解答が 1,234.56789101234 という答えの場合には
1,234.5679 となります。
また、無名数については小数点以下四捨五入となりますので、
解答が 1,234.5678 という答えの場合は
1,235 となります。
それぞれ端数処理についてケタ処理が違ってきますので、慣れるまでは意識しながら計算を進めてください。
小計の求め方
次に小計の求め方です。小計はいくつかの問題解答の後に各問題の合計が入ります。再度それぞれの答えを足して計算してもいいのですが、それだとかなりの時間ロスになってしまいます。
そこで活躍する便利なキーとしてGT(グランドトータル)機能があります。
GT機能は簡単に説明すると=キーを押した時に出た数字に関して記憶しておいてくれる便利なキーです。
今まで乗算・除算に関して計算の答えを出す際に=を押していますので、GTボタンを押すと小計の数字が一気に出るわけです。手順としてはこんな感じです。
ポイント
- 問題を計算し答えを書く。
- 答えが出ている画面のまま次の問題の数字を入れて解答する。
- 小計まで進んだらGTボタンを押して、出た数字を記入する。
これが小計までの求め方になります。
構成比率の求め方
小計まで進んだら構成比率について求めていきましょう。
構成比率とは小計に対してそれぞれの答えの割合(%)を求める解答欄になります。
何も機能を使わない状態で計算しようとすると
○○ ÷ 小計 = ○○(%) ※少数第2位未満四捨五入
となります。ですが、こちらも電卓の機能を使うと通常の計算よりも時間を短縮して行う事ができます。
それは定数機能です。定数機能とは決まった数字を使って継続して計算ができる方法です。
小計の数字を決まった数字として乗算・除算で出た数字を入力し%ボタンを押すだけで通常の計算よりも構成比率の解答スピードがグンと上がります。
この機能は電卓のメーカー毎に入力するキーが違うのでCASIOとシャープの電卓を前提に紹介します。
CASIOの例
- 小計欄まで計算します。
- 電卓ボタンの÷÷を押します。
- ÷÷を押した状態で、乗算・除算の答えを入力し%ボタンを押します。
- %表示になっている数字が表示されるのでそれを構成比率として記入します。
SHARPの例
- 小計欄まで計算します。
- 乗算・除算の答え ÷ 小計 = 構成比率の答えを記入します。
- そのまま次の乗算・除算の答えを入れ = だけ入力すると次の答えができます。
- それ以降の問題に関しても③の繰り返しです。
乗算・除算の早打ちテクニック
キータッチはブラインドタッチで打つべし
乗算・除算を少しでも早く打つためブラインドタッチに関しては必須です。
×と÷のキーが離れているので、キータッチする際に間違えてしまわないよう何度も繰り返して練習しましょう。
小数点の計算は始めに「.」から始めるべし
段位や上位級になると小数点の計算ができます。
特に少数点の計算で「0.1234」などの0から始まる小数がありますよね。
こういった数字を入力する時にぜひ覚えておいてほしいのが、始めに0を入力するのではなく、「.」から入力し数字を入れるとそのまま小数点以下の数字が入る事です。
ですので、「0.1234」の場合は「.1234」と打つと電卓に数字が表示されます。
0から打っていた方はキータッチが1回分減るだけでも後に違いが出てきます。
文字は小さく書く
他の種目と違い、乗算・除算で多いのが数字の記入です。
そこで意識してほしいことは解答の文字は小さく書くという事です。
文字を小さく書く理由は、時間短縮の部分とあまり大きく書くと緊張やあせりから文字が乱れやすいので、小さくまとめることで数字の誤字・脱字が少なくなる特徴があります。
まとめ
乗算・除算に関しては見取算や伝票算と比べてキータッチが少ない項目です。
だからこそ得点源になる部分になりますので、しっかりとブラインドタッチを身に付けて正確な解答を心掛けることで得点アップが期待できます。
ポイント
- 小計はGT機能で素早く算定
- 構成比率は定数機能で簡略化
- 解答の文字を小さくまとめる事で誤字・脱字防止と時間短縮を!
スピードアップには日々の鍛錬です。
ぜひ練習していってください。