日商簿記簿記1級はかなりの難関資格であり、取得するとどんなメリットがあるのか。
人によっては簿記1級を勉強すること自体がデメリットになる可能性もありますので、ご紹介していきたいと思います。
もくじ
簿記1級を勉強・活用する際のデメリット
かなりの勉強時間を要する ※多くの時間が犠牲になる
簿記1級を勉強しようとするとかなりの勉強時間が必要になります。
一般的に言われている簿記1級を取得するための勉強時間は600~1000時間です。
この時間に関して、その時間をかけるだけの価値があるかどうかは人それぞれです。
その時間で好きな趣味や交友関係を広めることだってできますし、家族サービスだってできちゃいます。
ですが、そういった時間ではなく簿記1級の勉強時間に充てることによってその他の時間を犠牲にするといったことが考えられます。
会計業界・経理業界以外では活用機会が少ない
簿記2級までであれば、様々な職種で活用機会が広いです。
営業での利益を意識したセールスや販売での売上管理などにも役立てられることができます。
簿記1級に関しては、大企業向けのグローバルな会計知識をメインとした知識が多い為、高度な知識を習得する反面活かせる場面が限定的なものになります。
会計業界や経理職では一目おかれるような資格ですが、それ以外の職種に関しては簿記1級に関して詳しく知らない人もおりなかなか活用機会が少ないのが現状です。
年齢やキャリアによっては取得するメリットがない
就職や転職にも簿記1級に関してはその難しさから有利になると言われていますが、年齢によっては取得するメリットが薄い場合があります。
例えば20代での簿記1級では就職や転職でのキャリアアップが見込めますが、30代では経験値も合わせてキャリアアップの際には評価がされていきます。
特に30代未経験での簿記1級に関しては、実務経験がある20代と比べてしまうとその後のキャリア形成からやや不利になる可能性が高いです。
30代での簿記1級にチャレンジするより、現在の実務経験とリンクするような資格を取得してキャリアアップを図った方がいいケースもあります。
簿記1級を取得するメリット
会計業界や経理業界への就職・転職に有利になる
会計業界や経理業界への就職・転職には大きく有利な資格です。
簿記1級は、難関な資格であるのは間違いなく高度な会計知識を要します。
合格することができれば大きなステータスになるほか、会計業界や経理業界への転職に関しても有利に働きます。
税理士の受験資格(税法)が得られる
日商簿記1級を取得すると税理士の受験資格を得ることができます。
最近の税理士試験の受験緩和で会計科目(簿記論・財務諸表論)に関しては誰でも受験することができるようになりましたが、税法科目に関しては受験資格が必要です。
その中でも、学位などに関係なく税理士の税法受験資格が得られるのがこの日商簿記1級です。
税理士の登竜門でもある簿記1級は税理士などのキャリアアップにも大いに役立ちます。
自分自身に自身が持てる
これは精神的な理由でもありますが、自信が持てることも簿記1級のメリットの一つです。
難関資格であるがゆえに合格できた時の成功したという体験はとても貴重です。
簿記1級に合格できれば「私にも合格することができた」「次はこれをやってみようかな」と前向きに知識を吸収できるようになります。
社会人になって勉強を継続できる人は、ほんの数%しかいません。
様々な知識を吸収してキャリアアップや人生の糧としていくことはあなたにとっても人生の転機になるようなことかもしれません。
まとめ:取得目的をはっきりした上で簿記1級を受験しよう
ここまで簿記1級のメリット・デメリットについてお伝えしました。
簿記1級の勉強は多くの時間を犠牲にする
年齢やキャリアにおいて簿記1級が必要かよく考える事が必要
難関資格だからこそ合格した時に得られるものは多い
難しい資格だからこそなぜ自分はその資格と取りたいのか目的を明確にして勉強することができれば、途中でくじけそうになっても継続して勉強することができます。
簿記1級に挑戦したいという人は、しっかりと目的を定めて勉強してみてください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。