簿記2級に合格して簿記1級も取りたいと思っているあなた。
簿記1級に関してつらいということをよく聞くと思いますが、何がつらいのかわからないと思います。
今回は
なぜ簿記1級がつらいと言われるのか?
簿記1級に合格する為にはどんな事を覚悟しなくてはいけないのか?
この内容についてご紹介していきます。
もくじ
簿記1級がつらいと言われる理由
簿記2級とは比較にならない学習量
まず簿記2級は商業簿記と工業簿記の2科目で受験するのに対し、1級はさらに4科目に細分化されます。
- 商業簿記
- 会計学
- 工業簿記
- 原価計算
一つ一つの範囲がかなり広く、2級の倍以上の範囲を網羅する必要があります。
また、日商簿記1級の位置づけとしては以下の通りです。
極めて高度な商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算を修得し、会計基準や会社法、財務諸表等規則などの企業会計に関する法規を踏まえて、経営管理や経営分析を行うために求められるレベル。
合格すると税理士試験の受験資格が得られる。公認会計士、税理士などの国家資格への登竜門。
大学レベルの高度な会計知識を身に付けるだけあってかなりの高難易度の試験となります。
インプットを行うだけでも途中で挫折するパターンが多く、つらいと言われる理由になっています。
合格率が10%前後の相対評価
日商簿記1級では合格率が10%前後の相対評価となっています。
相対評価というのは、簡単に言ってしまうと受験者全体の正答率を見て10%前後の合格率になるよう配点箇所が決められているということです。
これにより合格率が10%前後の試験となっており、配点も厳しいです。
また、4科目合計で7割の合格点をとるだけでなく1科目40%以上の点数を取っていないと合格にはなりません。
足きりと呼ばれるものですが、合格点である70点をとっても内訳として1科目でも25点中10点未満の点数があると足きり不合格となり、不合格になってしまいます。
簿記1級を学習する前に知っておきたいこと
独学では合格が難しい
簿記1級に関しては独学での合格は非常に厳しいです。
独学で合格された方もいますが、以下のような下地であったり素養を持った方だと思います。
簿記に適正があった人
大学などで講義を受けていて見識が深い人
私自身、独学で勉強したことがありますがすぐに挫折。大手予備校に通ったもののなかなか合格できず、何度かの受験でやっと合格することができました。
正直人より合格するのに時間はかかりましたが、やってみての感想としてはしっかりと簿記講座などで知識の下地をつけておいてよかったと思っています。
独学においては特に何が間違っているのか。どう勉強を進めていけばいいのか指摘してくれる人もいない為、勉強を進めるにあたって不安になることが多くなります。
また、市販の教材では網羅性が薄いという事からも通信講座などを強くオススメします
簿記1級の取得目的を明確にする
簿記1級の試験は、範囲も広くかなり難しい試験の為、取得する強い目標が必要です。
「簿記2級受かったから1級やってみようかな」くらいのきっかけで始めると、あっという間に学習量の違いから挫折する可能性が高いです。
取得目標は勉強を続ける為にも重要な要素です。
きっかけは上記のようにやってみようかなという軽い気持ちでもいいとは思いますが、取得して何がしたいのかをしっかりと考えましょう。
資格を取得してキャリアアップや自身のステータスにしたい
財務の知識を深めて仕事に活かしたい
自分に自信をつけたい
明確な目標は挫折しそうになったときにも、継続する為のきっかけを与えてくれます。
もう一度なぜ1級を取りたいと思っているのかしっかりと目標を明確にしてから簿記1級をやるのかどうか考えてみてください。
まとめ:1級を勉強するには覚悟が必要
簿記1級は勉強期間も継続することも難しい試験ですが、取得することができれば自分にとって大きなステータスになります。
チャレンジしたいという人は、今一度取得する目標を明確にして簿記1級の勉強を始めてみてください。
ここまで読んでいただきありがとうございました。