簿記 簿記2級

簿記2級に落ちたのはなぜ?複数回落ちても原因を改善すれば大丈夫

悩む人
2級に落ちてくじけそう。どうすればいい?

 

ネット試験があり、随時受験できる簿記2級ですが簡単な試験ではありません。
ぺしまろ

 

SNSなどで1ヶ月で合格や一発で合格なんてコメントを見るとくじけそうになりますが、あきらめなければ必ず合格できます。

 

筆者も簿記2級は2回目で合格。簿記1級に関しては10回目で合格してます。
ぺしまろ

 

今回は簿記2級に不合格になる原因と対策について説明します。

 

この記事を読んで頂ければ簿記2級に合格する為のコツがわかります。

 

 

簿記2級は決して簡単ではない

 

簿記2級は簡単なんていう人もいますが、とんでもないです。

 

簡単な資格であれば、各資格予備校が簿記2級の講座を作るはずがありません

 

実際に簡単でないという裏付けとしては以下の通りです。

 

  • 合格率が年々厳しくなっている
  • 試験範囲が年々広くなっている

 

合格率が年々厳しくなっている

簿記2級は合格率が年々厳しくなっています。

 

2級(統一試験)

受験者数(申込者数)実受験者数合格者数合格率
166(2024.2.25)10,814名8,728名1,356名15.5%
165(2023.11.19)11,572名9,511名1,133名11.9%
164(2023.6.11)10,618名8,454名1,788名21.1%
163(2023.2.26)15,103名12,033名2,983名24.8%
162(2022.11.20)19,141名15,570名3,257名20.9%

2級(ネット試験)

期間受験者数合格者数合格率
2023年4月~2023年12月78,980名29,188名37.0%
2022年4月~2023年3月105,289名39,076名37.1%

参考:日本商工会議所HP

 

統一試験(紙による試験)では20%前後の合格率でネット試験では30~40%の合格率です。

 

統一試験と比較して合格率の出ているネット試験でも合格率が50%を超えておらず、決して簡単とは言えない試験です。

 

SNSなどでコメントしている合格者の方の裏では不合格になったからもたくさんいるということがわかります。

 

 

 

試験範囲が年々広くなっている

一昔前と比べて簿記2級に求められる知識は大きく変わりました。

 

連結会計の導入や収益の認識基準の範囲が増えて、2級でも仕訳だけでなく総合問題がガラッと変わる場面が出てきています。
ぺしまろ

 

今後も簿記1級の範囲がどんどん2級の範囲に降りてくる可能性があるので、難易度としても増すばかりです。

 

今受験されている方は、昔に受けた簿記合格者よりもはるかに試験範囲の広い内容を勉強しているので難しいです。

 

簿記2級に不合格になる原因

 

くじけそうな場面ですが、簿記2級になぜ不合格になったのかしっかりと原因分析して対処することが合格のコツです。

 

次合格する為の見直しポイントについてまとめました。

 

  • 学習ペースがハイペースすぎる
  • やり直しが徹底できていない
  • 本番の想定が不十分

 

学習ペースがハイペースすぎる

簿記2級の学習には十分に期間を取りましょう。簿記2級の合格までの勉強時間は150~250時間とされています。

 

1日1時間程度、休日は3時間と考えると始めての学習の場合、大体3ヶ月半~半年かかる計算です。
ぺしまろ

 

あまり短期での詰め込みはなかなか厳しいという事がわかります。

 

よく「1ヶ月で簿記2級は取れる」なんてコメントがありますが、人それぞれ勉強を開始する時の状況が違います。

 

こういったコメントをする人の多くは

 

  • 業務で経理業務を経験している
  • 学生である程度の時間を確保できている
  • 出そうな所だけ予想し、たまたまあたった

 

こうした受験前の状況に該当する可能性が高いです。

 

もちろん本当に独学の短期間で取得する人もいますが、本当に一握りの方だと思います。

 

資格の予備校では簿記2級を学習するにも早期取得できるクラスでもだいたい2ヶ月は授業として期間をとります。

 

それを考えると社会人で1ヶ月で合格というのはなかなか現実的ではありません。

 

資格勉強は忙しくてもできます!【計画の立て方が大切】

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やり直しが徹底できていない

やり直しは赤字を書いて修正して終わりというという作業になっていませんか?

 

やり直し終わった後リピート問題を解けるようになっていなければ、やり直しが徹底できていないという事になります。

 

やり直しを行う手順は次を意識してみてください。

 

  1. 何が原因で間違ったのか?(理解不足、写し間違い、計算ミスなど)
  2. 理解不足の場合、やり直しで内容を理解できているか?
  3. 写し間違い、計算ミスの場合は次同じ失敗をしないように対策をしているか?

 

やり直しがしっかりとできているかいないかでその後の点数の伸びしろは大きく変わってきます。

 

問題を多くこなしているのに点数が伸びてこない人はぜひ意識して取り入れてみてください。
ぺしまろ

 

本番の想定が不十分

簿記2級の試験時間は90分です。

 

この90分をどのように使うか想定できていますか?

 

試験本番ではいつもと違う勉強環境で、試験という緊張感のある雰囲気で90分で解答を作らなくてはいけません。

 

当然緊張するので、わからない問題があった時や思うように問題が解答できず時間が無くなってしまい焦ってしまうなんてこともあります。

 

一方で試験時間を想定している人は以下のような対応ができています。

 

  1. どの問題から先に解くか?
  2. 各問題にどれくらいの時間をかけるか?
  3. わからない問題が出てきた時の対処法
  4. 見直しの時間をあらかじめ想定している

 

こうした想定ができていると試験本番でも予期せぬ問題でも自分の実力通りの答案を作成することができます。

 

どうしてもくじけそうな時は・・・

 

学習スタイルを変えてみる

今の学習スタイルがあっていない可能性もあります。

 

参考書をベースに学習している人はyoutubeなどの簿記動画配信で内容理解を深めたり、理解に限界を感じる場合はコストをかけて簿記講座で受講するのもアリです。
ぺしまろ

 

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いったん休む

簿記に何回も不合格になるとやはりメンタルに相当きます。。

 

そんな時は思い切って休む期間を作るのもアリです。

 

ただ単に休むというよりはなぜ簿記2級が必要なのかをもう一度考える時間です。

 

勉強を続けていく上ではやはりくじけそうになったときに立ち直る為の動機が必要です。
ぺしまろ

 

「会社から資格手当がでるから少しでも給与アップさせたい」「簿記を取得してキャリアチェンジを考えたい」

 

こうした動機があれば再開した時に必ず合格するまでに強いモチベーションになって合格まで学習し続けることができます。

 

まとめ:諦めない限り簿記2級は合格できる

 

最後に合格さえすれば落ちた回数は関係ないです。むしろ合格した時にそこまで粘り強く継続できた自分をほめてあげてください。

 

不合格の分だけ簿記と向き合った時間も長くなります。一発で合格した人よりも知識は確実についているし、苦労したものは今後も忘れることはないはずです。
ぺしまろ

 

筆者自身も合格した時の喜びはひとしおでした。

 

ぜひ簿記2級合格を勝ち取ってください。

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

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