精算表は簿記3級の中でも大きな点数をしめる問題です。だからこそ点数を伸ばしたいですよね。
今回は精算表で点数を取るための上達法について説明します。
もくじ
精算表が上達しない要因
まずは精算表で得点が取れない原因を挙げていきましょう。大体の失点の要因としては以下の通りです。
精算表で得点が取れない原因
- 決算整理仕訳がわからない
- 記入箇所がわからない(勘定科目のグループを覚えていない)
- 集計時の計算ミス
決算整理仕訳がわからない
精算表で出題される決算整理仕訳についてうまく仕訳ができていない場合があります。
わからないポイントとして・・・
問題からなんの仕訳をしていいのかわからない
複数の数字があり、どの数字を使っていいのかわからない
減価償却など数字の求め方や計算方法がわからない
このような原因からうまく決算整理仕訳ができない事が多いです。
記入箇所がわからない(勘定科目のグループを覚えていない)
精算表の解答用紙はあらかじめ解答箇所が与えられている部分が多いですが、自分で埋めなくてはいけない勘定科目の部分もあります。
この自分で勘定科目を埋める部分について何を入れていいのかわからず間違ってしまうケースも多いです。
集計時の計算ミス
決算整理仕訳ができていても精算表では正しい解答箇所に記載をしないと正解にはなりません。
特に問題で与えられている残高試算表がある場合には決算整理仕訳と合わせて数字を解答させる部分があると、計算ミスが多くなってしまいます。
簿記のケアレスミスはどうやってなくす?原因別の対処法
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精算表でしっかりと点数を取るための解答手順とポイント
決算整理仕訳
決算整理仕訳においてポイントとなる部分は以下の通りです。
正確な決算整理仕訳を切れるようになる
減価償却や経過勘定項目(前払保険料や未払利息など)をマスターする
決算整理仕訳に関しては多少出題される仕訳が異なるもののある程度パターン化されているのが現状です。
主な決算整理仕訳
- 繰越商品
- 貸倒引当金
- 減価償却
- 経過勘定項目(前払○○、未払○○)
- 法人税の計算
特に減価償却の計算方法や経過勘定項目(前払○○、未払○○)の計算問題です。これも難しく見えますが計算手順は一緒なので解答をしっかり出せるよう学習しておくといいです。
仕訳を理解するためのコツと効率の良い覚え方
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精算表への転記
決算整理仕訳ができるようになれば精算表の転記です。
精算表の転記では次のポイントを気を付けながら行っていきましょう。
精算表転記の際のポイント
・残高試算表と決算整理仕訳で使用した勘定科目はチェックなどを入れておく
(足し忘れ防止のため)
・記入箇所が空欄の場合には決算整理仕訳で使用していない科目がないか確認する
取り消し線を入れて反映したことがわかるようにするとミスが少なくなります。
当期純利益の計算
当期純利益では、全ての解答を記入したら差額で求めます。計算するときは慎重に計算しましょう。
ただ、当期純利益の計算では結構時間がかかる作業です。試験全体を考えて他の問題にまだ未回答があったり考えたい問題があった場合、そちらを優先して問題ありません。
当期純利益は点数がつく所ですが1問なので大きな点数にはなりません。逆に他の問題に時間を割いた方が点数が取れるということなら集計まで終わらせて他の問題に時間を使ってみてください。
まとめ:精算表は落ち着いて解答精度を上げよう
精算表は反復をすれば点数が上がっていく項目でもあります。
だからこそ先延ばしにしてしまうとなかなか全体として合格点にのせることが難しくなります。
精算表を得点源にするポイント
- 決算整理仕訳はよく出る箇所はカンペキにする。
- 集計作業に関しては集計漏れや記入漏れがないよう気を付ける
- 当期純利益に時間がかかるようなら他の問題に時間を割く
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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