簿記 簿記2級 簿記3級

仕訳を理解するためのコツと効率の良い覚え方

悩む人
仕訳でうまく点数が取れない。覚える方法はないの?

 

仕訳はコツさえうまくつかめば理解できるようになります。
ぺしまろ

 

簿記では基本となる仕訳ですが、なかなか覚えられなかったり失点してしまう事はないでしょうか。

 

借方・貸方を理解したり、勘定科目を覚えるのって結構大変ですよね。

 

今回は仕訳を効率よく覚えるためのコツについて説明します。

 

この記事を読んで頂ければ、仕訳を暗記ではなく内容理解をしながら覚えることができますよ。

 

 

仕訳がうまく覚えられない原因

 

仕訳がうまく覚えられない要因はいくつかあります。

 

以下のポイントを見直すとうまく仕訳ができてくるようになります。

 

仕訳ができない原因

  • 勘定科目に関してうまく覚えられない
  • 資産・負債・純資産・収益・費用の区別がつかない
  • 借方・貸方どちらかわからなくなってしまう

 

勘定科目に関してうまく覚えられない

まず仕訳の基礎となる勘定科目がうまく覚えられないというのが一つ目のハードルです。

 

勘定科目はかなり範囲が広いので覚えにくい部分もあります。特に簿記3級など初めて仕訳を学ぶ人に関しては以下の順番でイメージしやすい勘定科目から覚えましょう。

 

 

勘定科目を覚える手順

  • 現金勘定など身近にイメージしやすいものから仕訳問題を解く
  • 現金の相手勘定についてだんだんと覚えていく
  • 現金支払以外の勘定科目に関して覚える

 

勘定科目を覚えるコツとしてはイメージ付けと反復です。
ぺしまろ

 

資産・負債・純資産・収益・費用の区別がつかない

借方・貸方を覚えるにはそれぞれの勘定科目が資産・負債・純資産・収益・費用のどのグループに入るかを覚えなくてはなりません。

 

このグループに関してなかなか覚えられなかったりします。ざっくりとしたイメージとしては以下の通りです。

 

貸借対照表項目

  • 資 産・・・もらってうれしい物・財や権利
  • 負 債・・・果たさなくてはいけない約束
  • 純資産・・・会社のお金

 

損益計算書項目

  • 収益・・・お金が増えた原因
  • 費用・・・お金が減った原因

 

ざっくり書くとこんなイメージです。

 

これをうまく頭にイメージして勘定科目の分類ができれば借方・貸方をうまく判別することができます。
ぺしまろ

 

借方・貸方どちらかわからなくなってしまう

勘定科目は覚えていても借方・貸方どちらかわからなくなってしまう場合は資産・負債・純資産・収益・費用の増減がうまく覚えられていないと思います。

 

次の内容ですね。

 

資 産・・・増加:借方 減少:貸方

負 債・・・増加:貸方 減少:借方

純資産・・・増加:貸方 減少:借方

収 益・・・増加(発生):貸方 減少(取消):借方

費 用・・・増加(発生):借方 減少(取消):貸方

 

仕訳をしっかりと覚える為のコツ

 

まずは「現金」勘定から覚える

始めの内はイメージ付けが重要になるので、わかりやすい現金勘定の仕訳を切りながらイメージを固めていきましょう。

 

現金をもらったら「借方」、現金を払ったら「貸方」と覚えよう!
ぺしまろ

 

現金の勘定科目について出てくる相手の勘定科目を慣れていけばある程度の問題をこなせるはずです。

 

現金にかかわる仕訳として・・・

 

商品売買

商品を現金で仕入れた :(仕  入) ××× (現  金) ×××

商品を現金で売り上げた:(現  金) ××× (売  上) ×××

現金の貸付・借入

現金で貸し付けた:(貸付金) ××× (現 金) ×××

現金で借り入れた:(現 金) ××× (借入金) ×××

 

こういった現金に関わる仕訳からイメージをしていくとわかりやすいかと思います。現金を受け取ると借方、現金を支払うと貸方からスタートしましょう。

 

勘定科目名を覚えてきたらグループを覚えて仕訳ができるようにする

資産・負債・純資産・収益・費用のグループができるようになれば借方・貸方どちらかわかるようになる日も近いです。

 

問題が読めて勘定科目が浮かんで来たら後は勘定科目がどのグループに属するのかを考えて借方・貸方を埋めるだけです。

 

具体的な仕訳例で見ていきましょう。現金で売り上げた時の仕訳のイメージ手順です。

 

勘定科目とグループのイメージ

現金 → 資産(もらってうれしい物・財)

売上 → 収益(お金が増えた原因)

 

借方・貸方のイメージ

仕 訳

(現 金) ××× (売 上) ×××

- 資 産 ‐     - 収 益 ‐

 

始めは意識的に行う必要がありますが、仕訳を数多く切ることで迷いなく仕訳を切ることができるようになります。
ぺしまろ

 

【簿記3級小技】貸借対照表と損益計算書の科目が入る

これは確認する程度の小技でしかないのですが、見直しをするときに少し使える技です。

 

それは借方・貸方どちらか一方が貸借対照表項目(資産・負債・純資産)だった場合、もう一方は損益計算書項目(収益・費用)になるという事です。

 

例えば先ほどの現金で売り上げた時の仕訳は・・・

 

 (現 金) ×××   (売 上) ×××

ー 資 産 -    - 収 益 -

 

上記を見てわかる通り現金は資産(貸借対照表項目)で売上は収益(損益計算書項目)です。

 

仕訳がなかなか上達しないという人はこの小技も覚えとくといいです。特に精算表の問題での記載で活用できますよ!

 

ただ、これは日商2級以上には通用しません。なぜなら日商2級では借方・貸方ともに貸借対照表項目で仕訳するような事例も出てきます。

 

あくまで簿記3級で使えるテクニックとして覚えておいてください。

 

精算表がうまく解けない。解き方の手順とは?

続きを見る

 

まとめ:仕訳のイメージを固めて自信を持って解答しよう

 

始めの内は本当に仕訳を覚えるのが一苦労ですが、スムーズにできるようになるとある程度の問題に関してはスラスラ解けるようになります。

 

あなたの仕訳のイメージの助けになればうれしいです。
ぺしまろ

 

ここまで読んで頂きありがとうございました。

 

関連記事

簿記3級で参考にすべきyoutubeオススメ動画講義

続きを見る

独学で簿記3級を進めるための参考書選びのコツ

続きを見る

簿記2級の連結会計は捨てるしかない?3つのポイントで攻略しよう

続きを見る

簿記2級工業簿記を理解する為のたった2つのポイントとは?

続きを見る

-簿記, 簿記2級, 簿記3級