簿記を勉強し始めたけど、始めからちんぷんかんぷんで挫折しそうと思っていませんか?実はちんぷんかんぷんになってしまうのには理由があります。
今回はなぜ簿記がちんぷんかんぷんになってしまうのか。理解する為にはどのようにして勉強を進めていく方がいいのか解説していきたいと思います。
本記事を書いている人
資格試験について講師をしています。指導歴については10年を超えました。
もくじ
簿記がちんぷんかんぷんになってしまう理由
知らない会計用語が数多く出てくる
ちんぷんかんぷんになってしまう一番の理由はテキストを見て知らない単語がいろいろ出てくるという事だと思います。
「貸借対照表」や「損益計算書」、「借方」に「貸方」そして勘定科目の名前などです。
始めはこれらの単語がわからない為、文章を読んでも「何を言っているのだろう・・・」と混乱してしまう為、ちんぷんかんぷんになりやすいです。
決まりごとを覚えるのに時間がかかる
簿記には決まりごとがあります。
日々の取引を「仕訳」という決まりごとにあてはめて記帳する。「仕訳」した内容から会社の経営状況がわかるように書類を決まりごとに従って作成する「財務諸表」などです。
始めはこの「仕訳」の決まりごとがあやふやなまま進めるので何をしたらいいのか。なぜこれであっているのか疑問が多く残ります。これこそちんぷんかんぷんな理由の原因です。
簿記を指導していて、簿記が苦手と感じる人や理解できないという人ほど仕訳をしてもなんでこの答えになるのか。やり直してもまたできる気がしないという場合が多いです。
理解するための勉強法
ここまで簿記がちんぷんかんぷんになってしまう理由をご紹介させて頂きました。
では、ちんぷんかんぷんにならないようにするためには、どんな事に気を付けて勉強すればよいのか見ていきましょう。
テキスト:始めはすべてを理解しなくてもOK
テキストを見ながら簿記を始めるとどうしても「全部理解しなきゃ」となってしまいますが、始めはちょっとわからない分野が出てきたら流し読みをしながらテキストを回してOKです。
理由としては以下が挙げられます。
・考えこんでしまうと返って余計わからなくなることがあり、苦手意識がついてしまう。
・全体がわかってからでないと理解しにくい分野もある。
まずちんぷんかんぷんにならない為に、テキストを読んでわかる所を中心に学習を進める。理解できるところが少しずつでも増えてくれば勉強が続けやすいです。
問題集:わからない問題は模範解答を見ながら確認
簿記の問題集をやっていてちんぷんかんぷんな場合には始めから自力で解くのではなく模範解答と見比べながらなぜその答えになるのか考えながら進めるといいです。
問題集はどうしても「実施」→「解答確認」→「やり直し」の順に考えてしまいがちですが、目的としては「できるようになること」なので手順に絶対はありません。
むしろ問題集が自力で解けない=ちんぷんかんぷんと結びつけてしまうと非常にもったいないです。
最初はわからなくて当然です。模範解答を見ることは悪い事ではないので、わからない問題が多い場合は模範解答を見て計算手順やなぜ正解がそうなるのかを確認を行ってみてください。
理解できない場所は反復
テキストも問題集も共通にはなりますが、理解できない場所は反復してください。
「わからなかったのに反復しても同じなんじゃないの」と思いますが、1回通して簿記を学習するとわからない項目に戻った時に全体像が見える為、理解できる可能性が高いです。
挫折しない為の1回目、理解を中心に進める2回目。これをしっかり行う事によって簿記がちんぷんかんぷんになりにくい勉強法を確立できるといいです。
継続して学習する
これが一番大切になってくるかと思います。
継続して学習することで勉強した内容がどんどんと繋がってある時期から「わかるようになった」という事も少なくありません。
勉強期間の間隔を空けてしまうと「あれどこまでやったっけ」「これってなんだっけ」とせっかく勉強した内容が抜けてしまい、理解が深まりません。
できれば毎日5分でもいいので勉強を続ける。時間確保が難しい場合は毎週何曜日と決めて勉強を継続できるといいです。
まとめ
簿記はちんぷんかんぷんになりやすいですが、最初からカンペキを目指すのではなく少しずつ理解しようと少し気長に勉強することでちんぷんかんぷんになる状況から脱出できます。
ぜひ簿記を理解してスキルアップに役立ててみてください。