社会人になってからスキマ時間を使用しての勉強は大変です。
ですが目標を設定し、勉強時間さえ確保すれば1ヶ月での簿記検定3級は不可能ではありません。1ヶ月で合格を目指す為に勉強環境として見直さなくてはいけない事が以下の通りです。
ポイント
・勉強時間の確保(1ヶ月で50時間~100時間必要です)
・集中できる環境づくり(集中して過ごせる勉強場所を確保しましょう)
・最適な教材、電卓選び
今回は簿記3級を1ヶ月の勉強期間で取得するための最適なプランをご紹介します。
もくじ
1ヶ月簿記3級:準備編
試験日の設定
まずは受験する為の試験日を考えましょう。簿記3級ではペーパー試験である全国統一の一斉試験と随時指定会場で受験ができるネット試験があります。
2020年度から本格的に導入されているネット試験ですが、いつでも受けられるという油断から勉強計画を先延ばしにしがちになります。
まずは一斉試験での受験がネット試験での受験かを選び受験時期について決めてしまった方が学習しやすいです。
目標勉強時間
3級の目標勉強時間についてですが、一般的には100時間といわれています。初めての勉強であれば1ヶ月100時間を目安に考えると
メモ
・平日は1時間~2時間
・休日は4時間~5時間
このくらいの勉強量を目安にしてもらえるといいと思います。数字を見ての通りですが1ヶ月で取得するのはそれ相応の短期決戦の為の環境づくりが必要です。
ですので、1ヶ月集中できる環境で取り組めるよう勉強環境が整っていない場合はまず勉強できる環境を整えるのが必須となります。
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勉強環境を整える
1ヶ月で簿記3級にチャレンジしたい場合、勉強する前に準備しておきたい内容は次の通りです。
メモ
・勉強場所(集中できる)を想定しておく。
・電卓などの使いやすいものを準備しておく。
特に簿記検定に関しては電卓は必須となります。100均や安すぎる電卓は打ちミスなどが生じる可能性もあるので、あまりオススメできません。
適切な勉強環境と電卓選びに関してはしっかり考える必要があります。
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参考書籍の購入
市販の参考書籍を一式購入しましょう。この時のポイントですがテキストは1冊に絞ってください。
何種類も比較して勉強した方が効率が良いのでは?と考えるかもしれませんが、教え方については良く通りもあるので、参考書を複数選んでしまうと混乱する場合があります。
ですので、テキストはなるべく使いやすいものを1つ、そして問題集や過去問と合わせて一式そろえておくようにしましょう。
以下、おすすめの参考書籍です。
大手予備校が市販向けに販売している教材です。大切な部分のみエッセンスとして加えているので、しっかりと読み込んでいけば問題が解けるようになっています。
1ヶ月3級:テキスト・問題集編
テキストのサラ読み(~3時間)
まずは参考書のテキストをサラッと読みましょう。読んでいく上で押さえてほしいポイントは以下の通りです。
ポイント
・簿記の目的や簿記一巡のページに関しては内容を確認する
・仕訳ルールを押さえる
・仕訳問題と総合問題部分を把握する
順を追って説明します。
まず、簿記に関しては全体像をつかめるかどうかがポイントです。ですので、簿記の目的や簿記一巡などがページとして掲載されていると思います。
まずは、この簿記の目的や簿記一巡を頭にイメージしましょう。最初はカンペキに理解しなくても大丈夫です。「簿記ってこんなになってるんだな~」程度のイメージをしましょう。
次に大切なのは仕訳と呼ばれる簿記の記入にあたっての帳簿ルールです。これは問題の基本的なルールになっていることなので、仕訳の書き方についてはしっかりと押さえてください。
最期に簿記3級では総合問題という問題が出題されます。仕訳の集合体のような問題ですが、こちらに関しては直前でトレーニングをしていくので該当ページのみ確認ができていればOKです。
サラ読みの目的としては、どのくらいの学習量なのかを把握する為と簿記とはどのような内容なのかを理解するために行います。
時間をかけても3時間程度とイメージし、まずはテキストのサラ読みを行ってください。
テキスト&問題集で理解を強化(~50時間)
次に、テキストを読みながら該当する項目を問題集を実施し理解の確認をしていきます。
インプット2割、アウトプット8割のイメージで、問題集がカンペキに理解できるまでテキストを読むというよりは、多少理解が難しい部分も問題集を実施し解きなおすというイメージで進めていってください。
どちらかというと問題消化を行いながらわからない所をなくしていくといった方が記憶が定着しやすいです。テキストだけ読むという行為は見るという行為に集中してしまいます。
考えながら書くことで人は覚えて早くなるので、ぜひアウトプットを意識した学習をしていきましょう。
1ヶ月3級:過去問題集編
過去問題集の反復
テキストや問題集がだいたい一巡できたら過去問の実施をしていきましょう。好ましいのはしっかりと当日の試験時間(60分)を意識して問題を解くという事です。
なかなかまとまった時間が取れない場合には項目毎に時間を割って進めるようにしてください。過去問を反復することでテキストやドリルの時には気づかなかった苦手とする項目も見えてくるはずです。
そちらのやり直しをしっかりと行って重点的に対策しましょう。過去問の実施ですが最低でも過去5回分以上の過去問は実施して仕上げるようにしてみてください。
目標点数の設定
過去問を実施する際の目標点ですが、日商3級ですと以下の点数を目安にしてみてください。
点数は日本商工会議所のサンプル問題を例に目標点数として設定をさせて頂いております。
【簿記3級過去問:目標得点】
第1問(仕訳) | 第2問 | 第3問(総合) | 第4問 | 第5問(総合) | 合計 |
16点 | 8点 | 21点 | 8点 | 21点 | 74点 |
上記が目標得点としての目安です。仕訳が第1問、総合問題として第3問・第5問と出題が予想されますが、こちらである程度の点数をとっておかないと70点台にのせることは厳しいです。
ですので、過去問を演習する際のポイントは「わからない仕訳をなくす」という事を優先的に行っていき点数を安定させてください。
まとめ
今回は、簿記3級について1ヶ月で取得ができるかという事についてまとめてみました。
結論として
独学での勉強に関して難しいという方はうまく通信講座なども使いながら最短合格を狙うのも手です。通信講座を検討している方はこちらの記事もチェックしてみてください。
簿記の資格はどの職種でもキャリアアップや知識としてかなり有用な内容です。ぜひ、簿記資格を取得してみませんか?
今回は以上です。